主な薬草について

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ミシマサイコ(三島柴胡)について

ミシマサイコ

ミシマサイコ(三島柴胡)はセリ科の多年草で、根には解熱、鎮痛作用がある生薬として多くの漢方方剤に配合されています。

本州から四国・九州の日当たりの良い山野に自生し、主根は細長く、湾曲して細根を分岐しています。

外面は暗褐色~黄褐色で、深いしわがあるものもある。折れやすく、切面は繊維性で、 特異なにおいがあり、少し苦味があるものが良品といわれている。

高さ40~80cm。一般に3月中旬ごろに種子を播き、1~2年間栽培して収穫されます。花期は8月~10月で、小さな黄色の花を多数咲かせます。 江戸時代に全国的に生産され、特に静岡県三島で採取されたものが良質だったため、ミシマサイコと呼ぶようになりました。

トウキ(当帰)について

トウキ

トウキ(当帰)はセリ科シシウド属の多年草で、主に血液循環を高める作用がある生薬として多くの漢方方剤に配合されています。

本州中部地方、北の産地の岩間などに自生し、太く短い多数の根を分岐し全体的に紡鍾形です。

外面は暗褐色~赤褐色で縦じわ、横長に隆起した多数の細根のあとがある。 切面は平らで暗褐色~黄褐色で特異臭があり、味は少し甘みがあり後味は辛い。

高さは40~90㎝。花期は6月~8月で、白い5弁花で、独特の芳香がある。 江戸時代に全国各地域の藩により、特産品・製薬材料の商業品種として栽培が推奨されました。