よくある質問

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ミシマサイコ(三島柴胡)の栽培について

栽培について

ミシマサイコはセリ科の多年草です。種子は小さく発芽に時間が掛かります。収穫後の秋から冬にかけて圃場の準備を行い、2月上旬から3月下旬に播種、収穫は12月に地下部(根)の収穫を行います。栽培には約1年を要し、根を出荷します。

栽培適地について
1)日当たりの良い肥沃な土地
2)水はけが良くある程度保水する土地
3)土が軟らかく通気性がある(土が軟らかいと根が伸び易いので収量の向上が見込めます)

耕作放棄地や休耕田の活用について
耕作放棄地、休耕地には多くの雑草の種子が落ちています
この雑草をうまく抑え込まないと収穫に大きく影響します
雑草の種子が多量に落ちている圃場は前年度から対策が必要です。


土づくりついて

茶園跡地を利用する場合 土壌が強い酸性になっている事が多く、元肥投入までに酸度矯正が必要です。 弊社では、すべての畑の土壌調査を実施し圃場に合わせた施肥設計をしています。
水田跡地を利用する場合、高めの畝にするなど 圃場内に水が溜らないような対策が必要です。
圃場全体に作付けするのではなく、一部に排水路を設けるなどの対策が必要です


連作障害について

連作は基本的に可能ですが、面積当りの収量が減る可能性があります。
数年おきに麦を鋤込む 違う(科の)作物を栽培してリフレッシュ等の対策をします。

除草作業と病害虫について

除草作業について

播種後の除草剤が「ゴーゴーサン乳剤」(1回)です。
この薬剤の効果が切れるのが4月中旬。その後は「バスタ」(3回)の使用が認められています。
作業量には前作や農地の状態によりバラツキがありますが、順調に成長すれば8月の後半には通路がふさがって雑草は生えにくくなるので、それまでが主な対策期間です。


害虫被害について

1)発芽直後から双葉の伸びる時期にアブラムシ ハダニ
2)続いてネキリムシも発生します
3)その後はヨトウムシによる食害があります(年により発生量は異なります)
4)摘芯後や、降雨が続いたり風通しの悪い状況が続くと炭疽病が発生する可能性があります
*いずれにしても大きな被害になる事は少ないです


鳥獣害の被害について教えてください。

他の産地からは被害(食害)の報告はありません。
イノシシなどが畝を歩く程度の被害報告はあります。

その他

農家に対するサポート体制

弊社スタッフと、生薬メーカー担当者による巡回を静岡県中部を中心に実施しています。
播種前、生育状況確認 摘芯作業、生育状況確認 収穫作業の年5回。その他に、播種前 摘芯前 収穫前には それぞれの講習会を実施します。
生育途中で状況に変化があった場合は、状況に応じて確認に伺います。これ以外については、電話やメールで状況を確認しながらサポートを行なっています。


栽培に必要な機材(農機具)について

トラクター・管理機・噴霧機(動噴)程度
播種機 摘芯機 堀採り機などの特殊な機械は弊社に用意してあります。予約制ですが、必要に応じてご利用いただいております。


収穫後の出荷について

通常の納品は、事前に産地担当者が出荷日を連絡します。
出荷日当日、各生産者は製品と生産履歴シートを一緒に提出し、製薬メーカー担当者が各袋の検品を行い合格品(全量)を納入としています。


収量や収益について教えてください。

収量については、各生産者が栽培時にどれだけ手間を掛け、より多くの作業が出来た方ほど収量が見込めると考えられます。
収益については、予め提示する品質を満たせば、契約面積で栽培された生産物を契約価格にて全量購入いたします。